32歳の時に頭頂部の薄毛が気になり始め、意を決して専門のクリニックを訪れた私は、処方された薬を飲み始めてから2週間後、人生最大の恐怖を味わうことになりました。治療開始直後の恐怖を乗り越えて髪を取り戻した体験について詳しく解説します。毎朝シャンプーをするたびに手に絡みつく抜け毛の量が、治療前よりも明らかに増えていたのです。排水溝に溜まる髪の山を見て、私は自分の選択が間違っていたのではないか、このまま全部抜けてしまうのではないかと夜も眠れないほどの不安に襲われました。これが噂に聞いていた初期脱毛だとは頭ではわかっていても、実際に鏡で自分の地肌が以前より露出しているのを確認するのは耐えがたい苦痛でした。何度もクリニックに電話をかけようと思いましたが、カウンセリングの際に医師が言っていた、新しい髪が古い髪を押し出している証拠だという言葉を必死に思い出し、歯を食いしばって服用を続けました。1ヶ月が過ぎる頃には抜け毛の量は徐々に落ち着き始め、1.5ヶ月を過ぎたあたりでようやく普段通りの本数に戻りました。そして治療開始から4ヶ月が経過した頃、鏡の中に信じられない光景を見ました。以前は産毛さえなかった部分から、黒々とした短い毛がびっしりと生え揃っていたのです。美容室でも、髪の質が変わってコシが出てきたねと驚かれ、その時初めて、あの初期脱毛の苦しみは無駄ではなかったのだと確信しました。もしあの時、抜け毛に怯えて薬をやめていたら、今の自分はありません。初期脱毛は、いわばトンネルを抜ける前の暗闇のようなものです。最も辛い時期こそが、体が生まれ変わろうと必死に戦っている時期なのだと、当時の自分に教えてあげたいです。今では薄毛に悩んでいた頃の面影はなく、自信を持って毎日を過ごせています。治療を検討している人や、今まさに初期脱毛で悩んでいる人には、どうかこのプロセスを信じて乗り越えてほしいと心から願っています。
治療開始直後の恐怖を乗り越えて髪を取り戻した体験談