5年前、私はAGA治療によって一度は救われました。M字部分の薄毛が改善し、周囲からも若々しくなったと言われ、人生の春を謳歌していました。しかし、結婚し子供が生まれたことで、自分の美容にかける費用を削減しなければならないと考え、私はクリニックに通うのを止めてしまいました。今思えば、それが全ての崩壊の始まりでした。治療を止めてから最初の3ヶ月は何も変わりませんでした。これなら大丈夫だ、自分はもうAGAを克服したのだと錯覚しました。ところが、半年が過ぎた頃、シャンプーをするたびに手に残る毛の数が増えてきました。かつて治療を始める前に経験した、あの忌まわしい感触です。鏡を見ると、明らかに前髪の隙間から地肌が覗いていました。再発したのです。私は焦り、市販の育毛剤で何とかしようとしましたが、そんなもので進行が止まるはずもありません。1年も経つと、治療で得た髪は全て消え去り、治療前よりもさらに薄毛が進んだ状態になってしまいました。絶望の淵に立たされた私は、再び以前のクリニックの門を叩きました。医師は優しくも厳しい口調で、再発後の治療は以前よりも時間がかかること、そして今度こそ継続することの大切さを説いてくれました。再治療を始めてから、再び効果を感じるまでには1年近くを要しました。以前よりも反応が鈍くなっており、自分の体の変化に焦りを感じる毎日でした。しかし、地道に服用を続け、食生活も見直し、今ようやく2年前の輝きを取り戻しつつあります。この再発の経験から学んだのは、髪の毛は一度失えば、それを取り戻すのには何倍ものコストと時間がかかるということです。再発の恐怖を知った今の私には、毎朝の服薬は決して面倒なことではありません。それは、自分の尊厳と自信を守るための、最も効率的な投資だと分かったからです。もし再発に悩んでいる方がいるなら、一日でも早く再治療を始めてください。放置すればするほど、毛包は死滅に近づき、再生の可能性は狭まっていきます。再発という挫折を経験したからこそ、私は今、髪があることのありがたみを誰よりも深く理解しています。
抜け毛の再発を乗り越えて再治療を決意した男性の記録